イケメン弁護士の求愛宣言!
真斗さんが誰とどんな未来を描こうが、私には関係ない……はずなのに。

「どうかした? なんだか、足取りが重いけど」

彼の半歩後ろを歩いていたはずが、気がついたらニ、三歩後退している。

不安げに振り向いた真斗さんに、私は慌てて笑顔を作った。

「いえ、なんでもありません。真斗さんのマンションって、スゴイんだなって思ってたもので」

と、咄嗟にウソをつくと、真斗さんはホッとしたように表情を緩めた。

「良かった。気が乗らないのかと思って心配したよ。マンションなら、いつでも招待するから」

「はい。ありがとうございます」

真斗さんのマンションに、行きたいと勘違いされたかもと思うと恥ずかしいけど、それよりも真斗さんの『元カノ』が、急に気になり始めていた。
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