そいつ、俺の。


「紗彩。」



名前を呼ばれて顔をあげる。



「俺、大きくなったら、また戻ってくるから。紗彩に会いに来るから。覚えててよ。忘れんなよ?」



私はその時の言葉が告白だとは思ってなかった。てゆーか、今でもわからないけど。




まぁ、あれは紛れもない私のファーストキスだった。




その頃の私は・・・




「うん!!!待ってるね!!」


と大きく頷いた。
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