私の彼氏様は純情すぎる
「シン君 私のこと 雪夏って呼んでみて?」
ぽかーん…って顔しないでよ!!
「…き 急にどうしたんですか?」
「ね 呼んでみて?」
「…雪夏」
呼んでくれた!!
「…先輩」
「って 先輩付くんかい!!」
「だって 急に名前で呼べなんて いきなりすぎますよ」
「…別に いきなりなんかじゃないよ
ずっと 名前で呼んでもらえるの 待ってたんだから」
そう 待ってたんだよ
今日やっと手を繋げて嬉しくて 舞い上がっちゃって もっともっと貪欲になっちゃうの
我ながら恥ずかしくなって下を向いていたんだけど
ふと 私の上に影ができてそっちを見てみたら真剣な顔でシン君が私を見つめていた