私の彼氏様は純情すぎる
「……笹本先輩の方が白いしキレイな指してますよ?
俺より小さくて可愛いし 柔らかい
男の俺とは比べ物にならないす」
未だに前髪を弄りながら顔を真っ赤にさせて呟いた
少しだけ 自分の頬が熱くなるのを感じてしまった
シン君は私に握られた手を一瞬だけほどいて 直ぐに指を挟めてきた
いわゆる 恋人繋ぎ
校門を出たときよりも距離は縮まって
だけど 言葉数は無くなって
無言のまま家まで歩いた