恋が都合よく落ちてるわけない


「付き合ってもいないのに、寝ているからってキスしちゃだめよ」

「もう、俺のものです…」
どうしてそうなるのよ?


「すぐに出て来なかったから、
もしかしたらって思ったけど、
千鶴ちゃん、嫌だって言わなかった?」


「ああ…嫌がってはいない」

ちょっと、さっきのこと言ってるの?
足で蹴ったの忘れたの?


「じゃあ、どうする?
保養所に着いたら千鶴ちゃん
連れて帰る?」

いったい、何?その提案!


「ん…そうしようかな。これから考える」


どうしよう。保養所で陽子さんを下ろして、そのまま帰るつもりなんだ。

意地でも寝るもんですか!!


奏のやつ!












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