歪な愛のカタチ
少し落ち着いてからシャワーを終えて外に出ると由佳の後ろ姿が目に入った。

「由佳?」


由佳の鼻水をすする音が聞こえた。
泣いてたんだ。

僕はそっとタオルを手に取り身体を拭いてバスローブを着た。


「由佳?」

顔を覗き込むと涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。

「どうして由佳が泣くの?」

「悲しいから…」

由佳の手を取りベッドに向かった。ティッシュを手に取り由佳の鼻水を拭く。

「ありがとう…」

「可愛い顔が台無しだ」

そう言うと由佳も笑った。
< 59 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop