歪な愛のカタチ
隣を見ると、由佳がすやすや眠っている。

泣き腫らした目で。繋いだ手に力がこもる。

ギュッ

「ん…百合…」

寝言で百合さんの名前を言いながら僕の腕を繋ぐ由佳。

綺麗だ。僕のことで泣いてくれる由佳、笑ってくれる由佳、怒ってくれる由佳、こんなに目が腫れるまで泣いてくれた。

そんな由佳を綺麗だ。素敵だ。と思った。
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