歪な愛のカタチ
「離れろよ!」


和真は私を突き飛ばした。


百合はゆっくりと目を開けた。


「由佳、お前百合になにしてたんだよ」


言葉がでない。

「和真?」

百合は状況を理解していないようだ。


「百合にキスしてただろ!」

和真はそう言った。


「和真何言ってるの?」

百合は驚いたように和真に訊ねる。

「俺、前から気づいてたよ。お前百合のこと恋愛感情で見てるだろ?気持ち悪いんだよ!」

和真は壁を殴った。
その音に私は身体をこわばらせた。

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