歪な愛のカタチ
「和真、何言ってるの?由佳が私を?女の子だよ?」


百合はそう言った。


チクンチクン。

胸が痛い。


「違う…」

自然と自分の口から出た言葉。


「はっ?」

和真が私を睨みつける。

「違う!私は百合が好き!大好き!恋愛感情として百合が好き!」


そこに誰かが入ってきた。

隆ちゃんだった。


「由佳?なに言ってるの?由佳は七瀬くんと付き合ってるでしょ?」

百合が言った。


私の目から涙が溢れた。


「それでも好きなのは、大切なのは、一緒にいたいと思うのは百合だよ」


私は百合の目を見てそう言った。
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