歪な愛のカタチ
「由佳、大丈夫か?由佳」


隆ちゃんは優しく私を抱きしめてくれた。
温かい。温かい。


「隆ちゃんは温かいね」

私がそう言うと、背中に回された手に力が入った。


私は隆ちゃんの胸で泣いた。



「由佳、かっこよかったよ」


隆ちゃんが言った。


「隆ちゃんの方がかっこよかった。隆ちゃんが現れた時ヒーローがきたと思った」


私がそう言ったら隆ちゃんは笑った。



「私達ダメだったね。」


「でも頑張ったよ。」


「好きだったなぁ」


「僕もそうだよ」


「悲しいなぁ」


そう言うと


「今日は僕が一緒にいてあげるから」


そう言った隆ちゃんは泣いていた。
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