wolfeye
俺が病院に着くと小春の横には黒島蓮が座っていた

小春は俺を見つけると安心したような顔をして立ち上がる

その手を引っ張り座らせる蓮

俺は小春の前に立つと蓮から「話がある」と言われ二人で場所を移動した。

その姿を心配そうに見つめる小春

病院の駐車場に黒い車が止めてありそれにのれと言う蓮

俺はいう通り車に乗った。

蓮は、車に乗ると「なんであいつは俺を覚えてないんだ」と聞いてきた。

俺は本当のことを話した。

あいつが俺をかばって火傷したこと、中学生からの記憶がない、

たぶん火事のショックで中学までに出会った蓮の事も忘れていた

と話したがくるみの事は黙っていた。

すると蓮は「かなた小春は返してもらう」と紙袋を俺に手渡す

中を見ると一万円札がぎっしり入っていた。

「小春を売れって言うのか?」と聞くとそうじゃない

「返せ」

小春を返せそうすれば俺があいつを引き取る

この金で好きな暮らしをすればいい

それとお前に拒否権はねえといい車から降ろされた。

何であの時俺はあいつをあの店に呼んでしまったんだろう

後悔してもしきれず涙がこぼれた。
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