wolfeye
診察室の前の椅子に腰かけまだ診察中だったらしい小春を待つ

診察室から出てくる俺を心配そうな顔で見てくる

これ以上心配させたくなくて、「せっかくだから飯食って帰るか?」と聞くと

少し困った顔をしていたが「うん」とうなずく小春

俺は数日後あいつに帰さなければいけない

でも俺は無理だそんなことはできない

こいつを連れてどこか遠くへ逃げる

そう心に誓った。

小春の喜びそうな可愛いお見せに行きランチを頼む

普段はあまり食べないのに美味しそうに食べてる小春を見ていると

心が締め付けられそうになった。

久しぶりに人が沢山いる場所にいた小春は少し疲れているようで

帰りはタクシーで帰ることに

もったいないよと言う小春をたまには贅沢もいいだろ?と笑う俺

小春は「うん」とうなづき笑顔を見せる

家に帰るまで手を握り寄り添うといつの間にか小春は寝ていた。

帰って話そう

そして二人で逃げよう
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