wolfeye
家に帰ると業者さんが待っていて急いで部屋に通すとどんどん荷物が積み込まれていく

私が「どこに運ぶんですか?」と聞いたが教えてもらえなかった。

なので急いで手紙を書きかなたに渡してもらうように頼んだが中々受け取ってもらえず

どうしてもと言ってお願いすると「本当は駄目だけど紛れ込んでたと言って入れておいてあげる」といい

手紙を預かってくれた。

「もし渡せなくてもごめんね」と言われたがそれでもいいと頼んだ

かたづけ終わると私の荷物だけ残り急いでバッグに詰め込んだ

あまりにも荷物がない私ははボストンバッグ2個分だけ

あとかなたが置いて行ってくれたお金を持ち管理人さんに鍵を返した。

どこに行くか決めてなくてバス停で待っていると「小春」と呼ぶ声が聞こえた。

振り向くとそこにはあのオーナーがいた

彼は私に近づくと2つ持っていたバッグを持ち歩き出す

私は「バッグ返してください」というと

「今日から俺の家に住め」と言いまた歩きはじめる

私はどうしていいかわからず少しイライラしてたので

大きな声で「知らない人のうちになんか住みません」と言うと彼は寂しそうな顔で「知らない人か」とつぶやく

「お前まだ体調が悪いんだろ?金もかかるぞこれから一人で暮らすなら

それより俺の家で家事を手伝ってくれれば給料を出す」それじゃ不満か?と聞かれ考えた。

本当にお金はあまりないでも見ず知らずの人に頼りたくない

「家事のお手伝いは他の人に頼んでください

私はどこかにアパートを借りて一人で暮らせます。」だから鞄返してくださいと言うと

「じぁあ知り合いなら一緒に暮らすのか?」と聞かれた。

そういう意味じゃなくて見ず知らずのあなたにご迷惑かけるわけにはいきません

そういうと「お前頑固だな」とため息をつく



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