wolfeye

俺も、少しの間ここに住むことにした。

着替えも置いてあるし、別に家に帰っても何もすることはない

彩花に「着替えてくる」といい小春の部屋を琥珀と二人きりにしたくなくて「

見張ってて」と頼み自分の部屋へ一度戻り着替えてまた戻る

小春の部屋の前に来ると琥珀と彩花が喧嘩してる声が聞こえてきた。

ドアを開けると「お前なんでこの部屋にいんだよ自分の部屋に戻れ」と怒っているようだ

俺が、「彩花ごめんな」と頭を撫でてやるといいよと言って

部屋を出て行く途中で「琥珀のばか」といい走って逃げた。

いつもなら追いかける琥珀はじっと小春の横を離れない

まるで親猫の横を離れない仔猫のように

俺は琥珀に聞いた

「なあ、お前小春の事好きなのか？」と聞くと

「好きかどうかは分んねえけど守ってやりたいって思う」と答えた琥珀

そっか、じゃあお前に頼みがある

俺は、こいつの事を全部琥珀に話した

琥珀は真剣な顔で聞いていたが最後まで聞くとこういった

「小春の事やっぱり守ってやりたい、でも記憶が戻って蓮兄の事思い出したら俺も勝負するから

それまでは協定を結ぼう」俺絶対に小春を守る

俺と琥珀は握手をした。

その姿をじっと見ている小春

俺たちを見て驚いたようだったが琥珀が心配だったからと話すと

「ありがとう」とほほ笑みながら礼を言う小春

「そろそろ飯もできるんじゃねえの？」

大広間に行こうぜといい小春の手を取る琥珀

身体を動かすのがつらそうだがどうにか立ち上がると歩幅を合わせて歩いている

大広間に着くともう皆席についていた。