wolfeye
12時ごろ玄関で物音がする

のぞいてみると琥珀君だった

「お帰り」と声をかけると

「待っててくれたのか?」と嬉しそうに近寄ってくる

「違うの音がしたから気になって」というと

なんだと少しふくれっ面

なんだか可愛くて抱きついてしまった

琥珀君はなぜかピタッと止まってしまう

「本当にいつもありがとう」というと

何言ってんだと言って自分の部屋に戻る

「早く寝ろよ」と言われうなずくと琥珀君は部屋の中へ

今がチャンスだと玄関へ行き靴を履き振り向く

「お世話になりました」と頭を下げて玄関を出た。

外には案の定誰もいない

琥珀君が帰ってきたからみんな部屋に戻ったんだ

私は急いでかなたとの待ち合わせ場所に向かった
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