wolfeye
彼から電話がかかってきてマンションの下にいると言われすぐに家を出た。


私が急いでいくと彼は車に寄りかかり私を見ている

急いで走ると「急ぐと危ないから」とほほ笑んでくれて

助手席のドアを開けてくれる

私が乗ると自分も運転席へ

「さあまずはお花屋さんだよな」

「ええ、ごめんなさいね付き合わせちゃって」

「いいよ、くるみと一緒に行けるなら」とほほ笑む

「あのさ、今日はどうしても連れて行きたいところがあるんだけど大丈夫?」

「それはいいけどどこに行くの?」

「それはついてからのお楽しみ」

しゃべっているといつの間にかお花屋さんへ

「すみません、お見舞い用に包んでもらえますか?」

「はい、すぐにご用意します」

待ってる間お花を見てるとピンクのガーベラの花束と名前の知らない花束

「ルピナスの花束はくるみに、ガーベラはくるみの友達に」と渡してくれる

丁度私が頼んだ花束も持ってきてくれてお金を払おうとすると

「もういただいております」と頭を下げられた。

「くるみそろそろ行こう」と背中に手を回す寛太

ありがとうございましたと店員の声が聞こえ私たちは花屋さんを後にした



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