wolfeye
私はお茶を入れてきますと立ち上がると「ぬるっとしたものが出てきた感じがした」

病院で聞いた破水のようなものだった

私が困った顔をしているとお母さんは察してくれたようで

小春一度あなたの部屋に行くわよと支えてくれお父さんに「あなた病院に小春が破水したと電話して」というと

あわてだすお父さん

「う、生まれるのか?」

119に電話をしそうになったお父さんを止めて片瀬さんがすぐに電話をかけてくれた

「姐さん、荷物を持って病院に来てくれと言ってます」というと

私の部屋から荷物を取に行くとお母さんと二人で病院へ

看護婦さんが見てくれるともう開いてるから分娩室へと言われ連れて行かれた

何度か力むとあっという間に子供が生まれた

3986グラム大きな男の子

すぐに私の胸元に赤ちゃんを抱かせてくれた

目を見ると蓮と目の色が一緒

蓮のミニチア版だ

子供はへその緒を切って別の部屋へ

私は1時間ほど分娩室にいた。

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