ヴァンパイヤに魅せられて〜虜〜
「いいの?ミサト本気みたいだけど」


呆れたように言われれば、腹立たしさが増す。


「お前はいいのか?」


きっと、国王と対面すれば、どちらかが死ぬことになる。


自分が死ぬ怖さよりもむしろ、父を殺すことを恐れている。


あんな親でも、父親は父親だ。


自分で手にかけることにためらいがないわけがない。


「俺は、ミホがミサトの見方でいる限り協力するよ」
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