ヴァンパイヤに魅せられて〜虜〜
彼の「守る」と言う言葉が、愛情からくるものであれば………。


と、願うのは人間として暮らしていた自分のわがまま。


リュートと私は'愛情'ではなく'契約'で結ばれている。


それを寂しく思うのは、私がリュートに優斗の面影を探してしまうから。


過去の記憶を取り戻しつつあるとは言え、鮮明な記憶は、優斗と共に過ごした数年。


できることなら、あのなにも知らなかった日々に戻りたい。
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