ヴァンパイヤに魅せられて〜虜〜
「………傷口なんかないぜ」


いつの間にか、悠斗に後ろから抱きしめられる。


「ちょっと、離して」


逃げられない。


再び感じる首筋への吐息。


生暖かい舌が首筋をはう。


知っている感覚に体が強張る。
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