ヴァンパイヤに魅せられて〜虜〜
そう呟くその口は、毎晩、首筋に牙をたてる。


血を吸われる感覚にもなれてきた。


初めは痛くてたまらなかったその行為も、次第に待ち遠しくなる。


この瞬間だけは悠斗が私を見てくれる。


不安の中で唯一の瞬間。
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