ヴァンパイヤに魅せられて〜虜〜
「知ってるよ。でも、蜜の味を知ってしまったら知らなかった時には返れないでしょ」


招かれざる客は含みのある笑みを浮かべる。


「何が言いたい!」


自分でも苛立ちを感じる声だ。


「別に……」


美沙の髪をなでる。
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