ヴァンパイヤに魅せられて〜虜〜
「わかったわ。じゃあ、座って」


所詮自分はこの男にすがるしかない。


「儀式が済めば、後戻りはできないけど、本当に良いのね」


リュートの首筋に指を這わせ、耳元で囁く。


リュートがもう一度首を縦に振ったのを確認して自分の牙を首筋にあてる。
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