~Still~
は、恥ずかしい…!

「可愛い」

はっ!?

「生意気!」

「年下のクセにって言うんですか?」

甘やかな眼差しと、熱い体。

エレナは言葉が出ずにただ颯太を見つめた。

「いいですよ。僕を好きになっても」

ドキンと跳ねる鼓動に、エレナは息を飲んだ。

「僕を好きになったら、あなたを思いきり甘やかせてあげます。この腕の中から、出たくないと思うくらいに。過去の痛みも思い出せないくらい愛してあげます」

エレナは眼を見開いた。

「過去の痛みも…?」
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