~Still~
そこまで言ってから、颯太はニヤリと笑った。

「抱いて、颯太くん。
……て、こんな感じで甘ったるく言ってくだ」

「ばかっ!似てないし」

エレナは、カアッと赤くなった。

颯太はそんなエレナを見ていたが、

「だめだ、我慢できないのでキスはします」

「……っ」

……また、酔う……。

凄く……。

二人は夢中でキスをした。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
結局その日は激しい雨が一日中降り続き、二人はどこにも出掛けず、部屋の中でのんびりと過ごした。

お互いを知るのに丁度よかった。
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