~Still~
1ヶ月の恋人
「よかったな、颯太!!」
朝、市場での仕入れを終え、『旬彩・響』で仕込みを一段落させた響は、颯太のショットバーでコロナビールを傾けて笑った。
カウンター越しに、颯太が照れ臭そうに笑う。
「いやしかし、お前と店に来たエレナさんを見た時、ビックリしたぜ。六年前とまるで変わらない彼女の美しさと、お前の『です・ます』口調!」
颯太は軽く響を睨んだ。
「あれから6年だぞ?ガキじゃあるまいし、出逢ったばっかでタメ語で話せるかよ。進歩してないって思われたくねーんだよ」
「抱いてる時も敬語なわけ?お前は」
「うるせー」
……抱いてるときは…そのままの俺を感じて欲しかったから…エレナと呼び捨てにしたし、敬語じゃなかった。
「しかし彼女、案外真面目というか、純粋なんだよな、恋愛に対して」
朝、市場での仕入れを終え、『旬彩・響』で仕込みを一段落させた響は、颯太のショットバーでコロナビールを傾けて笑った。
カウンター越しに、颯太が照れ臭そうに笑う。
「いやしかし、お前と店に来たエレナさんを見た時、ビックリしたぜ。六年前とまるで変わらない彼女の美しさと、お前の『です・ます』口調!」
颯太は軽く響を睨んだ。
「あれから6年だぞ?ガキじゃあるまいし、出逢ったばっかでタメ語で話せるかよ。進歩してないって思われたくねーんだよ」
「抱いてる時も敬語なわけ?お前は」
「うるせー」
……抱いてるときは…そのままの俺を感じて欲しかったから…エレナと呼び捨てにしたし、敬語じゃなかった。
「しかし彼女、案外真面目というか、純粋なんだよな、恋愛に対して」