~Still~
健斗の後輩である笹田は、大きく頷いた。

「いいっすね!営業一部の宮下さんの」

「マネージャーとの打ち合わせならもう終わってる。売り場のディスプレイ担当は販売部の有田さんがいいと思う」

「これを期に、神谷酒造のエリア広げますか?」

「現在、神谷酒造の酒は人気で、商品確保が難しい。このフェアを成功させて新たな契約を取り付けろ」

「はい!」

笹田は生き生きとした眼差しで健斗を見つめた。

「早速、神谷酒造に連絡入れます!」

「二週間後の日曜日、午後1時だ。社長を引っ張り出してこい。15分でいい」

「わかりました!」

健斗はニヤリと笑った。
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