~Still~
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「颯太くん、今日は何時に帰る?」

朝食後、時間があった颯太は、ソファでエレナを胸に抱いていた。

「今日は多分、夕方には上がれると思います」

「ほんと?!」

エレナの顔がパアッと明るくなり、颯太は眉を上げた。

「どうしたんですか?どこか行きたい所でもありますか?」

エレナは、首を振った。

「一緒にご飯作ろ!二人きりでいたいの」

颯太は僅かに驚くと、嬉しそうに尋ねた。

「僕と二人きりでいたいんですか?」

「うん」

恥ずかしそうに視線をそらしたエレナを見て、颯太は体が痺れるような気がした。
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