~Still~
そう言うと颯太は、颯爽と少年野球チームに近付き、監督らしき人物に深々と頭を下げて挨拶した。

「いいよ、1時間だし!子供達の指導協力って事で、話は通したからさ!」

監督は大きな声でそう言うと、颯太に笑いかけた。

次第にメンバーが集まり始め、最終的に15人の大人が少年野球チームに合流した。

指導協力という名目をまもり、子供達にバッティングやキャッチボールなどを軽く教えた後、大人だけのキャッチボールが始まる。

それから少年野球チームの監督が、

「これから休憩はいるから、バッティングしていいよ!」

「ありがとうございます!」

颯太のチームのみんなが礼を言い、バックネット付近に集まる。

エレナは離れたところからポツンと見ていたが、

「私も打たせて!」
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