~Still~
まさか、皇帝ネロとのベッドシーンが過激だとは言えない。

「…………」

「…………」

気まずそうにこちらを見るエレナに、颯太は笑った。

「なんですか?」

エレナは首を横に振った。

……言わないでおこう。

見たら分かるし。

颯太は、そんなエレナを見つめて、

「教えてくれない罰です」

言うや否や、素早く彼女の唇にキスをした。

「……っ……」

フワリと触れるような口付けが少しずつ変わっていくと、エレナは颯太の背中に手を回した。
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