~Still~
エレナは思わず笑い声を漏らした。

……二人とも大人だ。

一晩の出逢いがいけない訳じゃない。

……飲みすぎたかもだけど。

「ご迷惑じゃないですか?」

「寧ろ嬉しいです」

「……」

……もう、泊まっちゃえ。

頭がフワフワするし、眠いし、彼はイケメンで、私は彼に惹かれてるし、彼も私を気に入ってくれてるし。

いいや、泊まっちゃえ。

明日になったら宿泊先を探そう。

エレナはコクンと頷いた。

「じゃあ……今晩お世話になります」
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