~Still~
サラサラと頭の中で、アルバムのページを逆にめくる。
思い出した……!
エレナは、眼を見開いて写真から顔をあげると、ベッドに腰かけてこっちを見つめる颯太を凝視した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ー六年前ー
「私は女優になるの。母国アメリカでね」
「お前、名前は?俺は、神谷颯太」
「城田エレナ」
城田、エレナ……。
気の強い女だ、多分。
いや実際、見知らぬ男の背中に蹴りを入れたんだ。
強くない訳がない。
颯太はエレナを見つめた。
見つめたが、すぐに眼をそらして両手をズボンのポケットに突っ込んで横を向いた。
眩しくて見ていられなかったんだ。
凛とした、強い意思を感じる眼。
思い出した……!
エレナは、眼を見開いて写真から顔をあげると、ベッドに腰かけてこっちを見つめる颯太を凝視した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ー六年前ー
「私は女優になるの。母国アメリカでね」
「お前、名前は?俺は、神谷颯太」
「城田エレナ」
城田、エレナ……。
気の強い女だ、多分。
いや実際、見知らぬ男の背中に蹴りを入れたんだ。
強くない訳がない。
颯太はエレナを見つめた。
見つめたが、すぐに眼をそらして両手をズボンのポケットに突っ込んで横を向いた。
眩しくて見ていられなかったんだ。
凛とした、強い意思を感じる眼。