~Still~
キュッと結んだ唇。

すげー綺麗な女。

だめだ、なんか変だ、体が。

颯太は、胸が締め付けられるような、軋むような気がした。

これって、アレだ、分かってる。

「お前、歳いくつ?」

「二十歳」

「君は?」

「もうすぐ18」

颯太はエレナに向き直ると、はっきりした声で言った。

「エレナ!」

「なに」

「お前に惚れた!俺と付き合ってくれ」
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