~Still~
「……お前は……あるのかよ」

エレナは、至近距離から銀髪男を見つめたまま、ニヤッと笑った。

「私は女優になるの。母国アメリカでね」

そう。

私の夢は、アメリカで女優になること。

なってみせる、絶対に!

城田エレナ、二十歳と二ヶ月であった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

< 6 / 351 >

この作品をシェア

pagetop