~Still~
……絶対なってやる!エレナが惚れるような男に!

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

……現在。

エレナは冷や汗が出る思いで、颯太の端正な顔を見つめた。

私としたことが、全然気づかなかった。

しかも、あんな出来事すら、忘れていた。

「あのときの、不良高校生だったの?」

「……はい」

あー、危なかった、もう少しで寝ちゃうとこだったじゃん!

エレナは溜め息をついて立ち上がった。

「随分、お久し振りね」

エレナは颯太を一瞥すると衣服の乱れを整え、寝室を出ようとした。
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