~Still~
「いい加減にしてください」

「じゃあ、六年前、背中に蹴りを入れた事を恨んで……」

颯太はエレナを甘く睨んだ。

「あれは、本当に痛かったです」

「ごめんなさい……」

「悪いなんて思ってないでしょう?」

「……」

「とにかく、1ヶ月間。あなたがアメリカに帰るまでここにいてください。僕に惚れてもらいますから」

なんだろう。

エレナは眼を見張った。

この男の、凄いパワーは。

エレナは、柔らかく微笑んだ颯太に見とれて思わず頷いた。

「やったあっ!!」
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