~Still~
恋の味
午後7時に、エレナは『Sou』に着いた。
開店したばかりだったが、すでに客が入っていた。
店には颯太から連絡が入っていた為、エレナはカウンターの端に案内され、コーヒーを出された。
「いらっしゃいませ」
暫く経ったとき、カツカツとヒールを鳴らし、一人の女性がカウンターテーブルに近付いてきて、
「神谷颯太さんは今晩、ここにおいでになるのかしら?」
……颯太くん……?
エレナは思わずその女性を見た。
エレナとは対称的な、耳を見せたショートヘア。
きびきびとした口調で、黒のスーツを格好良く着こなしている、細身の女性。
開店したばかりだったが、すでに客が入っていた。
店には颯太から連絡が入っていた為、エレナはカウンターの端に案内され、コーヒーを出された。
「いらっしゃいませ」
暫く経ったとき、カツカツとヒールを鳴らし、一人の女性がカウンターテーブルに近付いてきて、
「神谷颯太さんは今晩、ここにおいでになるのかしら?」
……颯太くん……?
エレナは思わずその女性を見た。
エレナとは対称的な、耳を見せたショートヘア。
きびきびとした口調で、黒のスーツを格好良く着こなしている、細身の女性。