~Still~
落ちた視線の先には、琉球硝子の酒器がライトを反射して光っていて、エレナはそれを手に取ると唇に運んだ。
「美味しい」
「よかったです」
「颯太くんの、彼女いない歴は?」
アーモンド型の綺麗な眼が颯太を捉える。
颯太は一瞬躊躇した。
「……あの時からいません。六年前から」
「……そう」
もしかして、それって……。
いや、よそう。
彼は年下だ。
期待できない。
「さあ、もっと飲んでください」
「うん、ありがと」
二人はそれ以上、その話に触れなかった。
「美味しい」
「よかったです」
「颯太くんの、彼女いない歴は?」
アーモンド型の綺麗な眼が颯太を捉える。
颯太は一瞬躊躇した。
「……あの時からいません。六年前から」
「……そう」
もしかして、それって……。
いや、よそう。
彼は年下だ。
期待できない。
「さあ、もっと飲んでください」
「うん、ありがと」
二人はそれ以上、その話に触れなかった。