恋のデザインは色鮮やかに。
お礼を言うため部屋に向かおうとすると、ちょうどのタイミングでレイさんが出てきた。


「レイさん!

おはようございます。

あの、毛布ありがとうございました」


「…」


あれ?
何も言ってくれない。


ただ見つめられるだけ。


…何かしてしまっただろうか?


「あ、あぁ。
おはよう。

毛布部屋に置いといて。

俺、シャワー浴びてくるから」


「あ、はい…」


そのままレイさんはシャワールームへと行ってしまった。


なんだろう?


何故かギクシャクした雰囲気が漂った。


「レイが毛布かけてくれたの?

珍しいこともあるのね。

機嫌でも良いのかしら」


機嫌が良さそうには見えなかったけど…。


晴れないモヤモヤを抱えて、1日が始まった。
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