恋のデザインは色鮮やかに。
「N大学の文学部です」


「N大って、あの?
すげー頭良いじゃん。

やっぱ企業って頭が良いだけじゃとってくれないんだな」


「…」


グサリ


教えなければよかった!
この人はどれだけ私の傷口を深くすれば気が済むのだろう。


「文学部ってことは、文章作ったりするのが好きなのか?」


「まぁ…文学部に入ったのはそういう理由からでしたけど、それを仕事にしようとは思ってません。

そんなの才能のあるほんの1部の人だけができることだし。

私は安定した仕事に就きたいんですよ」


文章をどうこうなんて…
私にはできない。


そんな才能がある人は、大学生のうちから既に評価されている。


私は、手堅く一般の企業に就職する。
事務とかそういう仕事ができれば文句はない。
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