恋のデザインは色鮮やかに。
「まぁ…あの企業は人気だし、面接に呼ばれただけでも凄いことじゃない。

きっと良い所見つかるって!
もう少しの我慢よ」


「…もう駄目だ」


開いた紙には“採用を見送らせていただきます”の文字。


やっぱり今回も駄目だった。


そんな不甲斐ない私を慰めてくれているのは、同じ文学部で今年のミスN大に輝いた榎本沙織。


沙織は就活を開始して早々に大手化粧品メーカーに内定を貰った強者だ。
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