恋のデザインは色鮮やかに。
外から入ってくる風に吹かれ、私はナルさんのパソコンをゆっくりと重さを感じながら持ち上げた。


心臓がバクバクしている。


外に投げる?
そうすれば確実に壊せる。


でもそれは危ないかな?


部屋で壊すだけにしておく?


いや、ここにきて何を迷ってるんだ。
外に投げてしまえばいい。



そうすれば一瞬で終わる。


大きく深呼吸をして、いざ窓の外へ……



パチン


……え。



不意に部屋が明るくなった。
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