恋のデザインは色鮮やかに。
「ちょっと荒すぎるんじゃないか?」


うそ……。


その怒りに満ちた低い声に、全身が凍りつく。


「なんで…、レイさんが…」


見られた。
バレた。


全てが終わった…。


「まずはそれ、危ないから下ろせ」


力の抜けた私の手から、パソコンはあっけなく取り上げられた。


なんでバレたの?
逃げ出したい。


「何しようとしてたんだ?

なんて、甘いこと聞くつもりはない。
USBのデータを消したのも伊藤だよな?

そんなに俺のことが気に入らない?」


え?


違う。
レイさんのことが気に入らないからこんなことをしたんじゃない。


そう言いたいのに、なかなか声が出ない。
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