恋のデザインは色鮮やかに。
「仕事だろ?
恋愛じゃない…」


いや、恋愛じゃないとは言い切れない。
2人の間に、もしくは片方にそういう感情が芽生えていても不思議じゃない。


それくらい2人は仲が良かった。


「ま、まぁ。
また来るから」


「もう来るなよ、鬱陶しい」


恋愛という単語がちらついた瞬間に、何も聞けなくなった。


仕事の話ならとことん突き詰めるつもりでいたが、恋愛が絡むとなると、どこまで首をつっこんでいいかわからない。
そもそも突っ込むべきではないのかもしれない。


「どうだったー?
レイの話聞けた?」


「今は1人にしておいた方が良さそうだな。

誰が行ってもまともに話ができるようには思えない」


「ふーん、そっか。

あれだけナルちゃんのこと大好きだったもんね。
今日はそっとしておこう」


大好き?
< 206 / 250 >

この作品をシェア

pagetop