恋のデザインは色鮮やかに。
「してねーよ!

ってか、ナルは戻ってきてな……」


全力で否定したかと思うと、そのまま固まった。


暫く固まった後、見てたのか…とボソボソと言っている。


おそらく、レイの頭の中では全てが繋がって真相が解明されたのだろう。


「俺…最悪だ。

ナルの気持ちなんて全然考えてなかった…。

許してもらえない。
事故だったとはいえ、あれはまずい。
仕事場で何してるんだって思ったはずだ。


もう完全に嫌われただろうな……。」


今にも消えそうな声で勢いも何もなく言う。


何かは知らないが、あの夜、相当な何かが起こったらしいということは伝わってきた。


それから、レイを放っておいていいのか悩んだが俺にも仕事があるため抜け出した。
< 212 / 250 >

この作品をシェア

pagetop