恋のデザインは色鮮やかに。
それから俺は、休憩所で2人の話を聞いた。
大人2人の揉め事に首を突っ込むべきではないとか、俺がどうにかできることではないとか、そんなことは考えないことにした。


今さら後悔したって遅いんだから。


「ー……。

うん、話は大体わかった。

第三者として言えることは、伊藤はまずデータを消したことをナルちゃんに謝るべきだと思う。


レイはナルちゃんともう1回話した方がいいかもな。


その他の問題は……。
俺は聞かなかったことにする。
2人でなんとかしてくれ」


いかにも冷静に言っているけど、本当はまだ動揺している。


2人がキスって…。
伊藤がそんなことするとは未だに信じられずにいる。


この小さな会社で三角関係なんて…本当にやめてほしい。


ギスギスしなきゃいいんだけどな…。
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