恋のデザインは色鮮やかに。
話したいと思ったけど、それはレイさんの担当に戻れてからでいっか。


「だ、大丈夫ですか?」


「なんとか。

殴られるかもと思ったけど、意外と秋野のやつ、冷静だったな」


え、冷静?
あれのどこが?


「そうですか?

扉蹴破ったんですよ?」


「それはさすがにどうかと思うけどな」


「ですよね。

でも私、レイさんがああいう風に言ってくれて嬉しかったんです。

私は、何があってもレイさんの元に戻るつもりでいます」


「…そうか。
わかった」


これがさっきの返事。
青山さんも察してくれたらしい。


やっぱり私の働きたい場所は、レイさんの隣なんだと確信した。
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