恋のデザインは色鮮やかに。
「うわ!ねぇレイ!

青山って、あのタワーワークスでイラストレーターやってる青山賢一?

大手だし人気だし。
絶対に変なこと言わないでよ!」


声を潜めて俺に注意しつつも、その目は輝いていて興奮を抑えきれていない。


会社のことを気にしている真央には悪いが、俺と青山は昔からどうにもそりが合わない。


「何しに来たんだよ。

青山は…
相変わらず面白味のないイラストを描いてるらしいな。

教科書にでも載せるつもりか?」


「なんだと!

俺は基本に忠実に美しいイラストを描いてるんだ」


「そのフレーズはもう聞き飽きた。

何年前から言ってるんだよ」

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