恋のデザインは色鮮やかに。
「レイ君にはどういう担当がいいんだろうな」


「めちゃくちゃ厳しい人」


「即却下で」


ふざけた真央の回答に、俺は間髪入れずに却下する。


「大体、仕事をしろって言ってくるだけなら別に担当なんていらない。
つけなくていい。


俺のことをしつけようとする担当とか、自分の思うままに仕事をさせようなんて考えている担当は邪魔なだけだ。


そんな奴等を追い出して何が悪い」


「はいはい」


過去の担当を思い出しただけで腹が立ってくる。
また暗闇に引きずりこまれそうだ。


グラスを掴むと、まだほとんど減っていないオレンジジュースを一気に飲み干す。


「わー、良い飲みっぷり。
ジュースだけどね」


うるさい真央はスルーをして、帰宅する準備をする。
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