恋のデザインは色鮮やかに。
「そんなことを言うってことは、やっぱりまだ就職先が見つかってないんだ。

少しは内定を取れたお祝いかな、なんて思ったけどそんな上手くはいかないよねー」


我慢だ。


私は大人な対応をしよう。


この人のペースに乗せられたら負けだ。


「あの!あなた何なんすか?

邪魔しないでもらえます?
俺達、合コン中なんすよ。

空気読んでくださーい」


空気を読むのはあなたの方なんですけど、白石さん…。


なんで合コンって言っちゃうかな。


「へぇー、合コンねー」


バレてしまった。


その黒い笑みは、私を追い込む気満々だ。
< 38 / 250 >

この作品をシェア

pagetop